梅雨入りした、梅雨明けしたなどの情報はニュースで毎年知る人が多いですよね。
そして、誰がどうやって梅雨明けを決めるのかふと疑問になる人もいるでしょう。
そこで、梅雨明け宣言はどうやって決めるのか、梅雨明けするとどうなるか、体がダルくなる理由とは?などを一気に見ていきましょう。
【梅雨明け宣言はどうやって決まるの?】
梅雨入りや梅雨明けを決めるのは、雨量ではありません。梅雨明け宣言をする定義は、
・雨が2日以上続いた後に
・梅雨前線が北上して前日と当日が晴れで
・週間天気予報が5日以上が晴れや曇り
です。つまり、雨がどれぐらい降ろうとも晴れが続いたり、梅雨前線が北上すれば梅雨明け宣言ができるのです。
なので、年によってはハッキリと梅雨明けしたと分からない年もあります。
そして、ハッキリと「梅雨明けしました。」とニュースでは言わず、「梅雨入りしたと思われます。」と言います。
梅雨明けかどうか明確な境界線がないので、ハッキリと言えないのです。
ちなみに、梅雨入り発表の定義は梅雨明け発表の真逆です。
1.晴天が2日以上続いた後に
2.梅雨前線の影響により前日と当日が雨で
3.その後の一週間の天気予報が雨または曇り
梅雨入りも雨量は関係なく、梅雨前線が停滞する時期に雨が続いて降るなら梅雨入りです。明確な境界線はありません。
【梅雨明けは誰が決めるの?】
梅雨明けを決めるのは、気象予報士ではありません。
気象庁の気象台担当の職員が各地の気象台で発表します。
気象予報士は気象庁にも勤めますが、気象庁以外でも働けます。
気象庁が提供するデータから天気を予測するのが仕事なので、お天気キャスターが気象予報士になるなどもできます。
つまり、気象予報士は梅雨明けを発表する権限はありませんが、梅雨明けを予測する事はできるのです。
ちなみに、桜の開花宣言も気象庁の発表です。気象予報士ではありません。
【梅雨明けをするとどうなるの?】
梅雨入りする事を入梅と言い、梅雨明けする事を出梅と言います。
梅雨明けは週間天気予報が5日以上晴れや曇りでないと発表されないので、梅雨明け後は晴れが続きます。
いわゆる夏の到来です。猛暑となったり、梅雨は終わってもゲリラ豪雨の心配がやってきます。
ただ、梅雨明けの発表はまだでもセミが鳴き始めるなど夏らしい天気の事もあり、梅雨明けしたなと思っても発表はまだという事もあります。
そもそも、梅雨入り宣言は洪水などの災害リスクが高まるのを知らせるために行うものです。
目的が安全のためなので、少し晴れたからといって梅雨明けしたと簡単に言えないのです。
【梅雨明けで身体がダルくなる不調が起きるのは?】
梅雨で体がダルくなるのは水毒が原因かもしれないとよく言われます。
水毒は体に余分な水分が溜まってしまう事で、それが体調不良を引き起こします。
また、梅雨明けでダルくなる事もあります。梅雨明けに患者が増えるとの病院もあり、梅雨が明けたからと言って油断できません。
梅雨明けで体調不良になるのは、季節の変わり目だからです。
季節の変わり目は暑い・寒いなどで体調の変化を感じやすい時期です。
気候が変わっても体はいつも通りを保とうとするため、体に負担をかけます。
それで疲労が溜まり、体調不良となってしまうのです。
また、季節の変わり目は自律神経が乱れてしまい、交感神経と副交感神経の切り替えが上手くいかずに体調を崩す事もあります。
自律神経はストレスの影響で崩れやすく、梅雨明けの真夏でストレスを感じてしまうのも、ダルさの原因です。
さらに、暑さが目立つ季節になると脱水症にもなります。
体内の水分は体温調節や栄養の運搬、老廃物の排出など様々な役割があります。
脱水症になるとめまいや立ちくらみ、頭痛、嘔吐などの体調不良が起こり、梅雨明けは脱水症にも注意しましょう。
かくれ脱水と呼ばれ、気づかないうちに脱水が進むケースもあるので、水分の携帯は欠かさないで下さいね。
そして、暑くなる日が続くと熱中症にも注意が必要です。
体温が上がって体温調節ができなくなると、めまいや頭痛、けいれんなどが発症します。
こまめに日陰で休み、水分補給や体を冷やすなどで対策していくのが大切です。
【梅雨明けは誰がどうやって決めるかまとめ】
いかがでしたでしょうか?
今回の記事の要点やポイントをまとめますと下記のようになります!
・梅雨明け宣言は梅雨前線の北上と天気によって決まり、明確な境目がない
・年によっては梅雨明け宣言がない時もある
・梅雨明けは気象庁の担当者がデータを見て決め、気象予報士が決めるのではない
・梅雨明けすると真夏日になり、ゲリラ豪雨の心配もあり
・梅雨明けで体がダルくなるのは、気温や天気の変わり目で体に負担をかけやすいから
・梅雨明けしたら脱水症や熱中症に要注意
梅雨明け宣言は雨量で決まるのではなく、梅雨前線が停滞する時期の天気によって決まります。
雨が少なくても多くても、条件を満たせば梅雨明けするのです。
梅雨明けしたらいよいよ夏は本番で、体調に気を付けましょうね。